集塵ホースを固定する為の治具を製作しました。
ボール盤で作業する時は片手にホースを持って作業するのはやりにくいので作ってみました。
製作しているところを動画にまとめました。
目次
集塵ホース固定治具の主な材料
- 合板:12mm
- 超強力マグネット:13mm(セリア)
- 蝶番:22mm(セリア)
- パッチン錠:(セミ型)
- タップ&ドリルオイル
集塵ホース固定治具の製作
1.ホース保持部品の製作
丸ノコテーブルで合板を正方形にカットします。
大きさは6cm角です。
使っている集塵ホースの直径は約40mmです。40mmのボアビットで中心に穴を加工します。
加工した5枚の合板を接着します。接着後クランプで固定します。
バンドソーにセットして歪んだ部分をカットします。
外側をディスクサンダーで、内側を自作の研磨ビットで研磨します。
トリマーテーブルでR加工します。
バンドソーで2つに分割します。
ホースを部品に取り付けると隙間が生じます。なので薄板で隙間を埋めることにしました。
薄板を加工して部品に接着します。
はみ出た部分を研磨して形状を整えました。隙間が無くなりました。
100均セリアの蝶番を取り付けます。この蝶番は小さいので小物には使い勝手がいいです。
パッチン錠を取り付けます。これで集塵ホースを固定出来ます。
ホース固定部品の下面に取り付ける部品を作っていきます。
2枚の合板を接着して必要な大きさにカットします。
バンドソー用の角度切断用の治具です。これを使って20度の角度でカットします。
デジタル角度計は、90-20=70度の表示になるところで治具を固定します。
部品を治具にセットします。両面テープで固定します。
治具をバンドソーにセットしてカットします。部品が20度に切断されました。
裏側に13mmの穴を浅く加工します。
マグネットをエポキシ接着剤で固定します。
ホース保持部品に接着します。
集塵ホースの保持部品が完成しました。
2.ベース部品の製作
ベース部品を作っていきます。
固定用の穴とマグネットを取り付ける為の穴を加工します。
ディスクサンダーでR加工します。
マグネットをエポキシ接着剤で固定してベースの完成です。
3.固定用ノブの製作
丸棒をカットして丸棒の中心を求めます。円形用のセンターマーカー治具を使います。
丸棒の中心に穴を加工します。
ディスクサンダーで丸棒の両側を削り落としました。加工した穴にM6用の鬼目ナットを取り付けます。
Tスロットトラック用のT-ボルトです。タップが途中までしかないので延長することにしました。
タップ加工用のオイルを使って加工します。
下側のボルトが加工後のボルトです。
必要な長さにT-ボルトをカットしました。
4.仕上げと使い方
ワトコオイルを塗装します。質感がガラッと変わります。
ベースの下側からT-ボルトを入れてノブで固定します。
ボール盤テーブルのTスロットトラックにT-ボルトを挿しこんで治具を固定します。
集塵ホースを治具にセットします。
ボアビットを使う時かなり木屑が飛び散りますが、集塵することが出来ました。
治具はマグネットを使う事で簡単に取り外せます。
治具は前側にも取り付けることが出来ます。
実際使ってみると集塵ホースの径が小さいので思った以上に強力に吸い込みます。
以前から使っているドリルスタンドにも取り付け可能です。
まとめ
今回治具の角度を20度傾ける形に作りました。
それによって集塵ホースの先端はテーブルに近い位置に取り付ける事が可能です。
板の穴あけ加工が多いのでこのような形状にしました。
この治具は取り外しが可能なので再利用して他の治具を製作する予定です。
木工はある意味木屑との闘いです。興味のある方の参考に少しでもなればと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。