ボール盤テーブルを自作しました。
テーブルを広くするのと、クランプを容易にするのが主な目的です。
製作しているところを動画にまとめました。
目次
ボール盤テーブルの主な材料
- シナベニヤ:18mm
- Tスロットトラック:9.5mm×19mm
- T-ボルト:M6-Tボルト-70mm
ボール盤テーブルの作り方
1.テーブル本体の製作
今回、本体の材料は18mmのシナベニアと12mmの合板を使いました。
ボール盤とジグソーを使って合板の中心部に四角い穴を加工します。
ヤスリで四角の穴の内側を研磨して、フォスナービットで半円の穴を加工します。
シナベニヤの上に加工した合板を貼り付けます。
テーブルのサイズは横350×縦280にしています。
クランプで固定した後、はみ出した部分をカットします。
テーブルの左右に取り付けるTスロットトラックです。
テーブルにTスロットトラック用の溝を加工します。
丸のこテーブルで溝を加工します。
テーブルの四隅をディスクサンダーでR加工します。
テーブルの裏側に丸棒を取り付ける位置を印刷したラベルシールを貼ります。
ボール盤側のテーブルの穴と同じ位置に丸棒を接着します。
センターと四隅の5か所に丸棒を取り付けます。
四隅に取り付ける丸棒には後々ボルトを埋め込むため、接着前に中心を出しておきます。
四隅の分は円形用センターマーカー治具で丸棒の中心を決めています。
取り付け用のボルトのサイズはM8です。ボール盤で取付用の下穴を加工します。
丸棒の内側にドライファストルブを吹き付けてタップ加工します。
ボルトをエポキシ接着剤で固定します。ねじ込む時は2個のナットを使って行います。
これでテーブルの裏面の加工は終わりです。
グラインダーでTスロットトラックの長さを調整します。私は60cmの物を購入して半分にカットして使いました。
T-ボルトです。長さは70cmあります。
Tスロットトラックと同じCarAngelsというメーカーの物で一緒に購入しました。
これは前から持っていたTスロット・ホールドダウンクランプです。
オフコーポレーションで以前購入しました。これもTスロットトラックに通すことが出来ました。
ボルトの頭の大きさが違いますが同じように使う事が出来ました。
Tスロットトラックは同じような形状ですが若干断面形状が異なります。
(右側のTスロットトラックがオフコーポレーションで購入した物です)
テーブルに下穴をあけてTスロットトラックをビス止めします。
Tスロットトラックはテーブル面より少し低くなるように取り付けています。
これでテーブル本体の加工は終了です。
2.ガイドの製作
合板とシナベニヤを切り出します。今回ガイドの高さは55mmに設定しました。
合板とシナベニヤを貼り合わせます。
T-ボルトを通す穴を加工します。上辺の両隅はR加工します。
3.固定用ノブの製作
24mmの丸棒の中心にM6用の鬼目ナットを埋め込みます。これはガイド固定用に使います。
回しやすいようにディスクサンダーで加工します。
35mmの丸棒の中心にM8用の鬼目ナットを埋め込みます。これはテーブル固定用に使います。
回しやすいように丸のこテーブルで両サイドをカットします。
4.仕上げと取り付け
ワトコオイルで各部品を塗装します。
ボール盤のテーブルを下側から見たところです。長穴の外周が立ち上がっており、これがクランプする時に邪魔になります。
テーブル付属のローラー付き拡張ウイングを固定する突起も邪魔になります。
自作のテーブルを載せるとローラー付き拡張ウイングは意味がなくなるので取り外します。
ボール盤のテーブルの穴に合わせて自作のテーブルを載せます。
間にワッシャーを挟んで固定します。
T-ボルトをTスロットトラックに通します。
通したT-ボルトにガイドを通します。ノブで締めこんでガイドを固定します。
ガイドはワークを当てて穴加工する時に使います。同じ奥行で複数穴加工するときに便利です。
Tスロット・ホールドダウンクランプで簡単に固定出来るようになりました。
当て木を大量に作りました。50×50の正方形に設定して作りやすくしています。
まとめ
今まではボール盤のテーブルの長穴にクランプを通して固定していました。
その場合、テーブル裏の突起が邪魔でクランプするのに時間が掛かり、また簡単に緩んだりしていました。
なので簡単にクランプ出来るようにボール盤用のテーブルを製作しました。このテーブルで非常に使いやすくなりました。
ボール盤のテーブルは何も載せない状態が一番垂直の精度が出ていると思います。
なので自作のテーブルは簡単に取り外しが出来るように製作しました。
ボール盤をお持ちの方で興味のある方は是非参考にしてもらえればと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。