これは以前紹介した自作の作業台の次に製作した丸のこテーブルです。
私の工房は狭いので天板のサイズは840mm×570mmです。
ユーチューブを始める3年ぐらい前に製作したので製作中の動画は残っていません。
紹介の動画を今回改めて作りました。少しでも参考になれば幸いです。
目次
自作テーブルソーの主な材料
- 天板、側板:パイン集成材 18mm
- 天板補強板:べニヤ板 6mm
- 引き出し部:べニヤ板 6mm
- 取手、スイッチ等
- アルミチャンネル(天板用)
- スライドラッチ(鍵)
- 目盛りテープ
- 丸のこ本体:日立丸のこ(FC6MA2)
日立丸のこを選んだ理由
使用した丸のこを決めたのはカミヤ木工のDIY家具教室の動画を見たのがきっかけです。
この方の動画は為になる事が多く、初期の頃からよく拝見しています。
当時購入した価格は9000円台だったと思います。
この日立の丸のこは刃の角度の微調整が2通り出来ます。
- ベース側面とノコ刃の平行度
- ベースとノコ刃の角度(直角度)
丸のこテーブルへ組み込み後に多少角度が歪んでも、この微調整機構があれば対処出来ると考えました。
ただ最初から丸のこテーブル専用とするなら、アルミベースの必要はなかったと、今は考えています。
ベースは鉄製の方が価格帯は安いので製作を考えている方はその点を検討されるといいと思います。
自作テーブルソーの主な仕様
1.天板の加工(丸のこの取り付け)
天板はパイン集成材の間にアルミチャンネルを挟んで組んでいます。
金具の高さが足りないので下面にべニヤ板で嵩上げしています。
パイン材はベニヤ板を直接ボンドで接着しています。
天板の裏側から見た写真になります。
6mmのべニヤ板を丸のこのベースに合わせてくり抜いています。
つまり丸のこはパイン材に取り付けていることになります。
取付はアルミベースに穴あけを行い、M5のビスで止めています。
パイン材の方にはM5用鬼目ナットを埋め込みました。
丸のこは保護カバーが開かないと切ることが出来ませんので、
ワイヤーでレバーを引いた状態で固定して、保護カバーを強制的に開けています。
写真のワイヤーが見えますでしょうか?
注)取り付ける時は当然ですが電源は必ず切って作業してください。
天板の外周は写真の様に高さ40mm、厚さ18mmの木材で箱組み補強しました。
天板は2重蓋になっており、内蓋が箱の中に納まる構造です。
テーブルインサートは2.0mm厚のアクリル板を使いました。
天板となるパイン材をトリマーで掘り下げ加工しました。
鬼目ナットとM4×10のビスで6箇所固定しています。
2.側板の加工
側板も18mmのパイン集成材を使用しています。
もう少し薄い板でも可能ですが、なるべく重くなるように作っています。
使っている時は特に固定してないです。畳の上に置いたままですが、
作業時にずれることもなく安定しています。
チップソーの飛び出し高さや角度を変えるときに両手で出来る様に天板の蓋が掛けられるように作りました。
丸のこのコードはかさばるので内部の側板にハンガーをつけて掛けています。
コードの先は前面の側板に穴を加工して外に出しています。
コンセントを外に出すので穴は大きめになりますので見た目重視で
写真の様なパーツを使いました。名称が分からずかなり探すのに苦労しました。
スガツネ工業の配線孔キャップ丸型というものです。
スイッチはミサイルスイッチを採用しました。
はずみで勝手にスイッチが入ることはなく、安全で使いやすいです。
更に安全を考慮して両側にはスライドラッチを付けました。
天板と側板で組んだ箱は300mmぐらいの長さの蝶番を2つ使って取り付けました。
箱の下面には木屑を受ける引き出しを設けました。
集じん機は付けずに半年に1回位の頻度で掃除しています。
使ってみての感想
長所
- 箱組した中に丸のこ本体が入るので作業音が小さくなる。
- 加工時のワークの位置合わせが手軽。
- 木屑が激減する。
短所
- 最大切込み高さが小さくて厚みがある材料には不向き。(40mm弱)
- フルサイズの板には対応出来ない。
- チップソーの飛び出し高さや角度を変える度に天板を開ける必要がある。
- 場所を取られる。
丸のこのチップソー寸法が大きいものを選ぶことにより、切込み高さを稼げると思います。
自作される方は作る物のサイズを考慮して丸のこ本体のサイズを選定されることをお勧めします。
また最近は安価なテーブルソーも出ているようなので、それを工夫して使っていくのもありだと思います。
個人的に下のテーブルソーは注目しています。