垂直ドリルガイドを自作しました。
以前自作したものが古くなりましたので、穴の深さを設定出来るように作り直しました。
製作しているところを動画にまとめました。
目次
垂直ドリルガイドの主な材料
- シナベニヤ:18mm
- ゴムシート:1mm
- 圧縮スプリング:外径15mm、線径1.2mm
- ステンレス丸棒:φ12mm、φ6mm
垂直ドリルガイドの作り方
1.材料の切り出し
今回、本体の材料は18mmのシナベニアを使いました。
シナベニアを切り出して、加工する穴を印刷したラベルシールを貼って加工します。
下段ベースに直径80mmの穴を加工します。中心に穴をあけます。
その穴を中心にトリマーのサークルカット冶具で加工します。
ベース固定用の穴を加工し、バンドソーでR加工します。
ディスクサンダーでベースの四隅を整えます。
上段ベースの部品を加工していきます。同じ方法で穴加工します。
穴の大きさは直径43mmです。電気ドリルの首径に合わせています。
丸ノコテーブルで部品の中心にスリットを加工します。
バンドソー用角度切断用治具でカットします。
ボルトを取り付ける為の穴を加工します。
ボルトの頭の形状に合わせて彫刻刀で加工します。
全ての材料を切り出しました。
2.組立加工
丸棒が通る部分の組立です。2つは接着、3つ目は両面テープで仮固定します。
トリマーテーブルでR加工します。
12mmの竹用ドリルで丸棒を通す穴を加工します。
このビットは短いですが、切削性が良く加工した穴がとても綺麗です。
以前、この竹用ビットと他のドリルビットの比較動画を作りましたので、
興味がある方は是非観てください。
両面テープで固定していた3つ目をばらすと写真の様に途中まで穴があいています。
上側の部品にばらした部品を接着します。この途中まであいた穴を目印にします。
斜めにカットした部品を接着します。ここの部分には最後にハンドルが取り付きます。
下段ベースに丸棒が取り付く部品を接着していきます。
上下段のべースを組み合わせて仮固定します。
この状態で穴加工していきます。最初に加工して付いた穴を目印にして加工します。
下段ベースの方にも途中まで穴があいています。更に穴を掘り下げます。
使っているドリルビットが短い物なので、この様に分けて加工しています。
ハンドルが取り付く部分にM8用の鬼目ナットを取り付けました。
この様なサイズが大きいねじ込み式の鬼目ナットは通販で取り寄せています。
DIY PARTNER(ディーアイワイパートナー)というお店でまとめ買いしています。
深さ調整用の6mmの丸棒が通る部分を加工します。
6mmの丸棒が当たる部分には強力磁石を埋め込みました。
12mmの丸棒を通した状態で上段ベースに残りの部品を接着します。
クランプで強固に固定します。
深さ調整用の丸棒を固定する為に鬼目ナットを埋め込みました。
蝶ボルトで横から締めこんで固定する予定です。
下段ベースの左右に12mmの丸棒をエポキシ接着剤で固定します。
上段ベースに電動ドリル固定用のボルトを接着します。
今回は下段ベースの底面に1mm厚のゴムシートを滑り止め用で接着しました。
3.仕上げ及びセッティング
各部品をワトコオイルで塗装します。
使っている電動ドリルは日立製です。首径は43mmでこの立ち上がりが長い方が固定時に安定します。
上段ベースに取り付けてボルトで固定します。
深さ調整用の丸棒を取り付けます。横側から蝶ボルトで固定出来るようにしています。
ハンドルは所有してる振動ドリルに付属していた物を流用しました。
圧縮スプリングを左右の丸棒に通してから上段ベースを載せます。
これで完成となります。
垂直ドリルガイドの使い方
①加工する面までビットを下げる。
②加工したい深さ分の高さを決める。(深さ調整用の丸棒を固定する)
③穴加工を行う。(深さ調整用の丸棒が下に着くまで掘り下げる)
④穴の深さを計測すると、鬼目ナットと同じ高さの10mmになっています。
まとめ
卓上ドリルやボール盤は所有していますが、フトコロ寸法(奥行き)に限りがあり穴加工出来ない時があります。
今回製作したドリルガイドはそのような時に穴加工を行うことが出来ます。
上段ベースの蝶ナットを緩めれば簡単に電動ドリルを外して普通に使う事も出来ます。
電動ドリルの首の形状によってはこの様な使い方が出来ない場合がありますので注意が必要です。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。少しでも参考になれば幸いです。
参考図面
ユーチューブ動画にてリクエストがありましたので図面をアップします。
自分が所有する電動ドリルに合わせて作っています。参考程度に見て頂ければと思います。