小物を作って動画を撮影する時にターンテーブルがあったらと思う事が度々ありました。
今回、ACモーターを使ってターンテーブルを自作しました。
回転する円形のトレーは直径が20cmぐらいです。
製作しているところを動画にまとめました。
目次
ターンテーブルの主な材料
- パイン集成材:12mm(トレー・側板)
- シナベニヤ:5.5mm(天板・底板)
- 100均:15mm角材(本体支柱)
- ACモーター:(2.5-3RPM)
- オールドウッドワックス
製作に必要な工具
ターンテーブルの製作
1.部材製作
必要な部品を切り出して行きます。今回はパイン集成材がほとんどです。
カット後、ランダムサンダーで研磨します。
天板と底板はシナベニヤを使いました。
本体の支柱はセリア100均の角材を使いました。
回転する円形のトレーはパイン材に4mmの穴を加工してその穴を中心にサークルカット冶具で円形加工します。
サークルカット冶具はユーチューブの動画を参考にしたものです。
これで一通りカットが終わった状態です。
2.組立加工1
本体の側板にスイッチを取り付ける穴とコードを通す穴を加工します。
事前に電動ドリルで穴を開けて、ジグソーテーブルで加工します。
切り出した100均の角材を本体側板の内側に接着します。
事前に簡単なL型の冶具を作って、接着時に使用しました。
天板と側板にビス止め用の穴を加工します。4mmです。
加工後、本体側板に重ねてビットで本体側の支柱に中心の印を付けます。
印を付けた四隅に6mmの穴加工を行い、鬼目ナットを取り付けます。
切り出した円形のトレーは4mmの穴を中心に固定してベルトサンダーで切断面を研磨します。
本体枠の四隅と円形のトレーはトリマーテーブルでR加工します。
今回使ったモーターの軸径は7mmです。天板に主軸を通す穴を8mmで加工します。
モーターの取り付け用の穴を加工します。
今回使ったACモーターは(2.5-3RPM)1分間に2.5~3回転します。
ターンテーブルに使うには丁度いい回転数でした。
回転トレーをモーターに取り付ける際、今回はM4のイモネジを使うことにしました。
イモネジを固定するためにモーターの主軸の一部を平らに加工します。
トレーの裏側に付ける部品を加工します。
モーター主軸取り付け用に7mmの穴加工を行います。
7mmの穴の側面に3.5mmの下穴を加工して、ネジ切り加工します。
これで全ての部品が揃いました。
3.組立加工2
ランダムサンダーで再度研磨します。
天板と底板を本体枠にビス固定して四隅をR加工します。
天板と底板を研磨します。
今回も塗装にはオールドウッドワックスを使いました。
天板・底板・円形トレーはワトコオイルで塗装しました。
天板を取り付けるビスは黒色にしたかったのですが、市販されていなかったのでアクリルカラーで塗装することにしました。
セリア100均の塗装クリップと塗装ベースが何気に便利です。
スイッチとコード線を半田付けしていきます。スイッチは裏側からホットボンドで固定します。
コードはセリア100均のメタルコードホルダーで固定しました。
コードを通して底板をビス止めします。
トレーの裏側にモーター取り付け用の部品を取り付けます。
部品に4mmの丸棒を付けて、トリマー加工時に出来たトレーの裏の穴にズレ止め用として差し込んで接着します。
M4ビスでモーターを固定後、天板をビス止めします。
ワッシャーをモーター軸に通して、円形トレーを取り付けます。
隙間からM4のイモネジで固定します。
底板に滑り止め用のゴムクッションを固定したビスの上から貼り付けて完成となります。
4.完成後の感想
今回、知人用に2個同時に製作しました。大して時間は掛かっていないです。
モーター軸と円形トレーの接続方法をどうするか悩みましたが、簡単な構造なので誰でも作れると思います。
今回使用したモーターの回転方向はスイッチを入れる度に変わります。
回転させてスイッチを切り、再度スイッチを入れると今度は前回の逆の回転になります。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
5.ターンテーブルの回路図
動画を見てくださった方から要望がありましたので、回路図を追記しました。
少しでも参考になれば幸いです。