part3からの続きになります。
4本目の動画はテーブルベースの製作、テーブルの製作、本体カバーの取付、バンドソーの仕様の内容になります。
この動画で完成となります。
目次
自作バンドソーの主な材料(part4)
- アクリル板:3mm
- 蝶番
- パッチン錠
自作バンドソーの製作(part4)
1.テーブルベースの製作
バンドソーのテーブルの下に付くベースを作ります。四角の切り欠きの中をブレードが通ります。
本体に取り付ける為のL型金具を取り付けます。
本体にベースを取り付けたところです。
テーブルベースを取り付けた後にブレードカバーを取り付けました。
これはテーブルの角度を変える為の回転ベース部品になります。
回転ベースを本体に固定する為の円弧状の穴を先に加工します。
穴を加工した後、外側の外形をジグソーでカットしました。
テーブルの底面に取り付ける板に固定します。
ベース部品の本体側に接する面に滑り止め用で紙ヤスリを貼り付けました。
2.テーブルの製作
テーブルのサイズは450×450に切り出しました。
テーブルの端に縦方向と横方向の溝をトリマーで加工しました。幅は15mm、深さは5mm程度です。
トリマーで加工すると横方向は特にバリが生じますので、ヤスリで綺麗に研磨しました。
この加工した溝は後から製作する治具のガイドレールとして使う予定です。
15mm幅のアルミフラットバーが通るように加工しました。
テーブルの中心のカバーを厚さ3mmのアクリル板で作ることにしました。
テーブル側をアクリル板の形状に合わせて深さ3mmで彫り込む必要があります。
加工時にはトリマーテンプレート治具を使いました。
トリマーテンプレート治具の製作記事を過去に書いていますので参考にしてください。
トリマーで加工した穴の四隅は使ったビットと同じR形状になっています。
なので今回はアクリル板の四隅をR加工してテーブルにはめ込みました。
アクリル板は皿ネジ止めしますので皿モミ加工しました。
テーブル側にはブレードが通る穴を加工し、鬼目ナットを取り付けます。
テーブルにアクリル板を取り付けたまま、丸のこテーブルで中心部までカットします。
テーブルの端の強力磁石を取り付けました。
この磁石はデジタル角度計を固定するためのものです。
写真の様にデジタル角度計を使ってテーブルの角度を決める事にしました。
このデジタル角度計は色々他にも使う場面が多く重宝しています。
回転ベースが取り付く場所(本体の裏側)にM10用の鬼目ナットを取り付けました。
回転ベースをテーブルの裏側から固定します。写真はテーブルを本体に位置決めしたところです。
テーブルの裏側には事前に蝶番の片側をビス止めしておきます。本体にセットして蝶番をビス止めします。
M10のボルトで作った木製ノブで回転ベースを本体に固定します。
木製ノブの製作記事を過去に書いていますので参考にしてください。
3.本体カバーの製作
本体のカバーを取り付けます。材料は主に12mmのパイン集成材です。
正面の本体カバーもパイン集成材です。大きいサイズが無かったのでトリマーで2枚の板を接合しました。
トリマーでの板の接合は過去に書いていますので参考にしてください。本体カバーの端には蝶番を付けました。
カバーの留め具はパッチン錠を使いました。上下に1つずつ付けました。
塗装はワトコオイルのナチュラルカラーを全体に塗りました。
本体の中の配線はブレードが横で回転していますのでコードホルダーで厳重に固定しました。
4.バンドソーの仕様
ブレードは幸いにもテーブルに対して直角が出ていました。
直角が出ていなければ、テーブルベースの上からネジを打ち込んでネジの頭の高さで調整するつもりでした。
切断高さは170mm程度で、フトコロ寸法は230mm程度あります。
モーターの配線は写真のソケットを使って配線しました。
今回使用した単相誘導モーターは日立製の400Wの物を使いました。重量は約12.2kgあります。
私が住んでいる所は60Hzですので1710RPMになります。
直径0.25mのホイールを使っていますので、モーター直結ですとブレード速度は、0.25×π×1710≒1343m/分です。
私はブレード速度を800m/分に設定したので、1343÷800=1.678の比率になります。
モーターに付けているプーリーの直径は62mmですので、62×1.678=104.036≒110mm
110mmの直径のプーリーを作ることにしました。
下段のホイール部分に使った市販のベアリングユニットは厚みがあるため、本体の厚みは170mmぐらいになりました。
ホイールサイズを10インチにしたので思った以上に大きくなりました。最近購入したボール盤より大きいです。
振動が小さく出来たのは良かったです。モーターの重量を含んだ全体の重さがかなりあるのが要因のひとつでしょうか。
実際にツーバイ材を切断してみました。Timber Wolfのブレードは満足いく切れ味でした。
初めてのバンドソーなので今まで見たことがない、ノコ刃の跡が印象的でした。
完成するか自信がないまま始めた自作バンドソーですが、幸いにも完成することが出来ました。
いつまで壊れずに使えるかわかりませんが、大切に使っていこうと思います。
参考にさせていただいた動画を公開していただいた方に大変感謝しております。
これから自作バンドソーを作られるときに少しでも参考になればと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。