このディスクサンダーは約1年前に製作しました。
個人的にはプロクソンのディスクサンダーが欲しかったのですが、購入出来る金額ではなかったので、自作することにしました。
通常はワークの四隅のR加工や円形ワークの研磨などに使っています。
紹介の動画を今回改めて作りました。少しでも参考になれば幸いです。
目次
自作ディスクサンダーの主な材料
- 本体:パイン集成材 18mm
- ディスク:合板 12mm
- シャフトホルダ 12mm用
- アルミ薄板 0.3mm
- ディスクペーパー(プロクソン製)
- 洗濯機用モーター(100V:1400RPM)
自作ディスクサンダーの仕様
本体はある程度の重量になって安定するようにパイン集成材の18mmを使いました。
ディスク部分は反りが少ない合板の12mmを使用しました。合板の上に0.3mmのアルミのシートを円形にカットして木工用ボンドで貼り付けています。このアルミシートの上にディスクペーパーを貼って使います。
この仕様はプロクソンの製品を参考にしました。プロクソンのディスクペーパーは裏面がシリコンシールになっていて本体ディスクから着脱出来る様になっています。ディスクペーパーのサイズが直径250mmですので、本体ディスクも同じ径でカットしました。
カットはトリマーのサークルカット治具で行いました。ブログ内の記事で触れていますので、参考にしてください。
モーターは洗濯機用のモーターを使いました。回転が1400回転/分ぐらいでトルクがある物です。
モーターの軸径が12mmでしたので、12mm用のシャフトホルダーをモノタロウで購入しました。
先に本体ディスクにM4ビスで固定します。それから本体から出ているモーターのシャフトに接続します。
シャフト側の接続は写真に写っている2本のイモネジ(六角穴付きネジ)を締めこんで取り付けます。
接続用の工具として写真の六角レンチドライバーも同時に購入しました。
本体ディスクの直径が250mmありますので、最低でも工具の軸長が100mm以上はないと厳しいので工具選びには時間が掛かりました。
購入した工具は先端サイズ(六角対辺)が2mmで軸長が110mmの物です。安くていい買い物でした。
モノタロウは品揃えが豊富なので大変助かります。
本体側面にスイッチボックスを付けています。
簡単な回路を組んで、オンオフスイッチの他に、正転逆転が出来るようにしました。
本体の底面に固定用の穴を加工しましたが、本体自体重量がある為作業台に固定して使っていません。
また作業テーブルを外して本体ディスクを水平に置いて作業出来るように設計しています。
刃物などの研磨作業に使えたらと考えています。
円形ワーク研磨用の作業ベースの紹介
これは円形ワークの研磨用の作業ベースです。サイズは160mm×350mmです。
表面に4mmの穴を加工しています。(貫通させていません。)
裏側は15mm幅のレールを付けています。このレールが本体の作業テーブルの溝にはまるようになっています。これによって作業ベースと本体ディスクの距離を変えることが出来ます。
ジグソーテーブルやトリマーで加工した円形ワークの中心に4mmのアルミ棒を入れて作業ベースの穴に固定します。
すると中心軸がズレずに固定され軸を中心に回転させることが出来ます。
研磨する時はワークを時計周りに回転させながら研磨しています。
写真が円形ワークを作業ベースにセットした状態になります。
作業テーブルの両側面にクランプが入る穴を設けており、クランプで上の作業ベースを固定することが出来ます。
その結果、作業ベースと本体ディスクまでの距離を一定に保つことが出来ます。
また徐々に作業ベースを本体ディスクに近づけることによって、円形ワークの直径を少しずつ小さく変更することが出来ます。
ディスクペーパーは使っていくと表面に木屑が付着していきます。
ブラシ付きの掃除機で吸っても取れないので、写真のベルトクリーナーを使っています。
ベルトサンダーにも使えて結構便利です。
使ってみての感想と今後の課題
ディスクサンダーは使用する頻度が多く、1台あると非常に便利です。特に円形の物を作る時はなくてはならないものになっています。
力のあるモーターを使っていますので、金属やアクリル板を削ったりする時などは安定して作業が出来ます。
現状は本体ディスクに対して直角の研磨作業しか出来ないので、時間が出来たら作業テーブルの角度調整が出来る物を作りたいと考えています。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。少しでも参考になれば幸いです。