円形用のセンターマーカー治具を製作しました。
丸棒の中心に穴を開ける時、時間を掛けて中心を出すか大体の位置で加工していました。
これを使えば、そこそこの精度で芯出しが出来ると思います。
製作しているところを動画にまとめました。
目次
円形用センターマーカーの主な材料
- ベース1:合板 12mm
- ベース2:MDF 4mm
- ベース裏蓋:MDF 4mm
- ガイド:角材 30×30mm
- カバー:ワンバイフォー(1×4)19mm x 89mm
- カッターの替え刃
製作に必要な道具
円形用センターマーカーの製作
1.ベースの加工その1
ベースを決めた寸法にカットしていきます。今回使うカッターの替え刃の幅が18mmです。
ベース面から2mm刃を出すためにベースの厚さの合計が16mmになるように組み合わせました。
木工用ボンドを使ってベース1とベース2を張り合わせます。接着後2つにカットします。
2つに分割したものに45度でスコヤを使って45度の線をケガキます。
私は写真のスコヤを使っています。安くて使いやすいです。
2.ガイドの加工
ガイドを45度の角度でカットします。材料は30mmの角材です。
カットする時は45度カット用の治具を使っています。
裏側は丸のこテーブルの溝に合わせたガイドが付いています。この治具は使う頻度が多いです。
カットしたガイドをベースに接着します。スコヤを使って角度を確認します。
ベースの隅をディスクサンダーでR加工しました。
2つのベースを組み合わせるとこんな感じになります。
3.カッター替え刃の取付
今回マーキングするのに利用した材料がカッターの替え刃です。折って長さを調整出来るので使い勝手が良かったです。両面テープで内側のベース側面に貼り付けます。
添え木をして位置決めを行いベースを貼り付けました。
今の状態は中心のカッターの替え刃を介して両面テープで貼り付いているだけです。
4.カバーの加工
カッターの替え刃が剥き出しでは非常に危ないのでカバーを取り付けることにしました。
切り出したカバーの対角線上に浅い溝を丸のこテーブルで加工します。
5.ベースの加工その2
ベースの裏蓋を加工します。この裏蓋にカッターの替え刃の背が当たる形になります。
M4用ビスの穴加工を行います。
最初に作ったベースに位置合わせしてビス穴の位置に対して印を付けます。
印を付けた箇所に穴加工を行います。この穴にM4用の鬼目ナットを埋め込みますので下穴として6mmの穴加工を行います。
ベースに鬼目ナットを埋め込み、裏蓋をM4ビスで固定します。
6.カバー用の磁石の取付
カバーの裏側とベースの表に磁石を取り付ける穴を加工します。
セリアの磁石を今回も使います。直径6mm、厚さ2.5mm位です。
取り付けはエポキシ接着剤で行いました。
ワトコオイルで塗装して完成です。
7.センターマーカーの使い方
丸棒をガイドに沿わせて木槌で軽く叩くだけです。
丸棒にケガキの線が交差するように、2度目は90度丸棒を回転させて木槌で印を付けます。
2本のケガキの線の交点が丸棒の中心になります。キリ等で交点に再度印を付けて加工しています。
カバーとカバーを取り付けた写真です。意外と簡単に出来ました。
裏のベースのビスを外せばカッターの替え刃の交換が可能です。
これから丸棒の中心に加工する時は使っていこうと思います。